島根県 大社少年サッカークラブ 上田浩之様 インタビュー

インタビュアー:営業部 山田勇介

-どこでスクアドラを知っていただいたのですか?
スクアドラはね、ディアブロッサさん(奈良県:ディアブロッサ高田FC))が使っておられるからずっと知っていたんです。Jフィールド津山(岡山県:Jフィールド津山)とかみんな使っておられるでしょ。知っとったけど、どこでどう買っていいんか分からん。そしたら、ここの昇華の白いユニフォームどうにかならんかねって、うちはずっとA社やったけどそうじゃなくてこれなら安い、手頃な値段であるしもう練習着とジャージ1式そろえようかと。
商品の良さは知っていて、白いユニフォームは全然良くて、子供の評判がすごい良くて。だから今までやってるこんな貼り付けるやつよりは、いいって子供たちが言うんで全国去年出たやつで今年作ろうってことになったんですよ。いろいろわがままいってごめんね(笑)

-チームの成り立ちをお教え頂きたいです。
うちのホームページにも、乗っていますけど昭和43年に小川さん達がサッカースクール、当時はほとんどサッカーススクールと言う名前は、東京オリンピック、メキシコオリンピックのあとはみんなそういう感じで成り立ちがあると思うんですけど、大社の子供たちにサッカーを教えてやろうというスクールをつくられて、月2回やったのが最初です。だからその当時、サッカースクールとして立ち上げられたのは大社とシマダヤのコダマ先生が作ったシマダヤのサッカースクールと聞いています。あとはほとんど島根県にはなくて、でうちはそれから名前が正確に大社少年サッカークラブになったのか分からないですけど、でいつから日本サッカー協会に登録しているのかも分かりませんが、全国大会の予選は第1回から全部出ているのですべてそのどっちが先かって言われるとよくわかんない。

その全国大会の前の大会がスポーツ少年団なんとか大会というんだそうですね。今の日本少年サッカー大会もでとったと聞いとったので、、要は大社小学校を中心に旧大社町内の子供達にサッカーを教えてやろうというのが最初の大社サッカースクールで、当時の代表たちが、大社サッカークラブという大人のサッカーをしとったんですわ。その大人達が変わりばんこで指導者として出てこられたと言う形が成り立ちだと、それですっと同じ形で続いているわけです。

-OBが指導者になっていくのですね?
そうですね。まあ途中からはここ20年弱はOBがほとんどコーチで、OBじゃないのも当然おりますが、20何人のうちの17、8人はOBですね。OBの子供さんも、沢山おられて親子2代で全国大会に行かれた方とか、けっこうおられますし今年も今の6年生はセンターハーフの子がOBの子供ですわ。それからもう1人サイドバックの子がOBなのかな。

-2代続いてチームさんに関わるって凄いですね。
トップ選手はお兄ちゃんが全国いってまして、トップの選手は去年も全国行ってますので、そういう感じですかね。で、今監督が若い部類のここのチームの教え子です。まだ20代なんですけど、監督させてます。

-監督さんもOBの方なんですね。
うちは基本持ち上がりしてますので基本的に3年生を2人ぐらいのコーチで持って4年、5年、6年という形で上がっていくんですよ。これが2人のうちの1人が監督で1人がコーチで、毎年大体僕が6年生に入るんですけど、そういう形でずっとやってますね。

-チームの指導方針をお聞かせください。
キャッチフレーズはクリエイティブボーイズという、創造性豊かな集団を作るということでボールの扱いをきっちりできるようにすることと、当然楽しいサッカーができるように、サッカーを楽しませること。

指導の中に5つ方針を作っていて、
1つ目がきちんと挨拶をすること。
2つ目が整理整頓きちんとすること。
3つ目が目当てをもってトレーニングすること。
4つ目が監督、コーチの顔を向けて話を聞くこと。
5つ目が自主性ですね。
5つの方針を持ってますので、私自身が小学校の教頭しておりますし子供も2人いるので基本的にサッカー優先にならないようにと、家庭の事が1番で2番目に学校の事がきちっとできた上でサッカーにおいでと、基本的に平日の練習の時には宿題が終わらないと練習には来させないで下さいと、遅れてもいいのでと、まぁ週に一回なんですけど言うてあります。
それから土日に遠征に行く時は金曜日に全部宿題を終えて、ランドセルに月曜日の用意の物を全ていれてから遠征に来いと、終わらん時は基本的には勉強道具を持ってこさせてますので遠征先でさせます。それから今どきの子供達ですので、いろんなことがありますけどちっちゃい学校の集まりなので、みんなで仲良く出来たらいいなと思ってはやってます。自分たちで出来ることは全てやらせてるので、よく都会のお金とっとるところはコーチが連れて行って全部やりますが、ここら辺のスポ少は割と親が出てきて、全部されたりしますがうちは全部子供たちと僕達で全部やります。そういう方針で基本的にはやってます。

-少し重複する内容になりますが、子供たちをどう見ているか。ちっちゃな子も含めてどういう視点で見られていたりしているのか。
ちっちゃい子達はどうしてもFUNの部分が多いというか楽しんでやってる部分が多くて、今日楽しかったね。またちょっとやりたいな位の感じで来週もきて楽しんでサッカーして帰ろうなくらいが一番だと思います。学年が上がる事につれて子供達も、身近な先輩達が全国行ってる、テレビで放送されるのを身近で見てますのでだからそういうのが子供たちにも目標になってくると思いますし、子供たちもそういう目標立てるんだったらそういうものに沿ってこっちもやってやろうかなと思いますね。クラブもそういう場で、子供たちもそれから指導者も自分の力量を、試してみたいということもあるし子供を全国でどこまで通用するかというこという目標があれば、それはそれで上の学年は頑張って練習しようかと。そう言っても我々も本業があるので、平日1回1時間と土日しか出来ない。こうして運動会があれば三連休の1日もないですから、まあその範囲内でということという制約がある中でですが、、

-それで毎回全国出られてるのはほんとに凄いことです。
たまたまですわ(笑)
幸いね、今度再来週にやるんですけど大社杯に色んなところが来て下さるので、あぁやって肌でレベルの高いチームを感じて、分かるというか。7月にいつもセンアーノ神戸さん、YMCAさん、ローザスセレソン福山さん、今年は長岡京さん来てくれてここんとこずっと兵庫FCさんが来てくれてたんだけど今回はちょっと都合が悪くて来れないんだけど。JSC堺もJSCになる前はずっとうちに来て下さってて、でもここんとこ最近は日程が悪くて来れなかったり、12リーグ始まってから皆さん都合が悪くなってて、でも再来週はサンフレのJrがきますし7月はファジアーノ、レノファ、山口のスリーエス、Jフィールド等も来て下さって、有難いことに少しずつ今年も勉強させてもらって。そうしてるうちに琵琶湖カップに呼んでもらえるようになって、行って関東のチームともやってもらったり。それから関西の試合にもJグリーンの試合にも何回も行ってたんですけど、ここ1、2年はあんまり出かける回数が少なってきて、行ってはないですけど兵庫くらいはちょこちょこ出かける感じですかね。

-ユニフォームの伝統で、意味とか意義というのはあるんでしょうか。
その昔は黒白の縦縞の時代もあり、赤色のユニフォームの時代もあったらしいんですが今うちの代表の和田、会長の和田の方が大社高校のサッカー部のOBであり、最初作られた方がみんな大社高校のOBで、大社高校は基本紫なんですよ。学校のカラーが、昔から。120年前からカラーが紫なんで、基本的にうちも紫のユニフォームでやってるんです。だから和田の方で精鋭のユニフォームは紫だと、いうことで紫でずっと。

ある時保護者の方々から、作って下さったのが赤だったのでそれで紫と赤なんですよ。ところが紫と赤はあんまり試合で使いにくくて、紫と白の方がいいのかも知れませんが、今更変えれないのと、ここの所全国大会決勝戦で来てたユニフォームがたまたま赤なんですよ。相手との関係で、相手が青だったりすると赤着るみたいな感じで。赤着る時に限って優勝しとって、紫来た時に限って準優勝が3回も4回もあって、でも監督達がなんで赤なんやとか言うて勝負服が赤になっていて。でも去年は紫で優勝したんですよ。

それもあって大社高校も今はほとんど赤来ておられますけど、紫作っとかないと行けないので、確かキーパーが紫にしてると思います。それで色は、赤はまあどうなのか分かりませんが、基本的に紫が正でサブが赤ということで、ほんとは、濃淡付けないといけないんですけどそういうことでだからリーグ戦とかは白で、チームワッペンも全部、紫と赤と練習着の青と白にそれからキーパーの黄色を入れてこれは作ったもらった。僕のいとこがデザインの会社を経営しとって、それで50周年の彼が、作ってくれたんです。色何色がいいやってね、赤と紫とお社さんのエンブレムを作ってくれって。

-最後になぜスクアドラを選んでいただけたのですか?
物がいいけん。実際見たら、子供がいいっていうから。子供がいいっていうのが一番でしょ。子供にどっちがいいかいって聞いたら白い方がいいっていうから、それじゃ、これだわってスクアドラにしようってついでにジャージもみんなスクアドラにかえようかと。子供の意見が一番でしょ。実際着てするのは子供らなんだから、子供のいう事の方が優先ですわ。だから今ほとんどスクアドラの白いユニフォームの方がいいって。ただ最初はね、申し訳ない、A社のパンツでまだやらないといけないからまだパンツにはスクアドラロゴなしでやってもらってるけど。もう全部スクアドラでやろうやと。子供が言ったから。最大の理由は中原さん(注:セントラルスポーツ営業の中原様)から紹介してもらっていうのが大きくて、スクアドラを知っててもどうやって頼んだらいいのか僕たちは分からないので、で実際やってみたら子供がこっちがいいっていうから、子供の意見ですよ。正確には。子供もよくて値段もある程度よくて、値段が良ければ、親は何にも言わないのでそのうえでこっちのユニフォームがいいって子供も親も言うからこれがいいとそうすると選択の余地なしですよ。

インタビュアー:山田

編集後記:大社サッカークラブ上田監督、インタビューをお受けいただきまして誠にありがとうございました。50周年という節目の年にスクアドラを選んでいただいたこと、また選んでいただいた経緯などお聞きできて非常に興味深く編集させていただきました。特に印象に残ったのが、やはり出雲大社のお膝元であり、霊性の紫という色が大社地域の根底にある色となっている点。チームカラーを選ぶときにやはりその地域やコンセプトや理念にそったカラーを選んでいるかどうか。後々何十年も経った時物語として伝えやすいと思いました。また、最後に仰られた「子供たちが選んだ」という点。ひょもすると大人の論理や関係性でしか選ばれないこの世の中で子供たちに選ばせている。しかもものがいいからという視点で見られているところが非常に興味深く、そこが大きな指導方針や、人口的に恵まれなくても、全国大会の常連になっているところにはまだまだ深い想いや指導の考え方があるのではと思いました。