あるミニバスチームの物語

「私たち保護者にとっても、念願のユニフォームなんですよ。」

奈良市のミニバスケットボールチーム「鳥見ファルコンズ」の創設者品山さんは言います。「近くに中学校のお兄ちゃんのお下がりのユニフォームをもらってね。それを子供たちは、あこがれのユニフォームとして試合で着てたんです。マークもボロボロになるまで。でもそれがかっこよかったんです。」


「こんなに子供たちが喜ぶなんて、予想はしてたけどびっくりです。」

子供たちには内緒のユニフォームお披露目。練習の終了後、みんなを集めて品山代表からユニフォームの作成経緯が説明されました。子供たちには少し難しかったかもしれないけれど子供たちの期待感が高まります。もちろん、保護者達の期待感も。

やっと貯めたお金で揃えたユニフォーム。ロゴもデザインも必死で考えました。

一番凝ったのは、胸のロゴマーク。チームの生命は自分たちで考えました。何度もデザインをやり直し、投票を繰り返し、その過程を楽しみました。

子供たちだけではなく、親たちも成長できる、「チームウェアを作る」というストーリー。

さまざまな歴史と経緯があって、設立から5年でユニフォームが完成しました。子供たちが喜ぶだけではなく、親たちも喜び成長できたのではないでしょうか?ユニフォームを広げた瞬間は、デザインとかロゴのカッコよさだけではない
特別な空気になりました。

親への感謝。そして、未来の世代へこのユニフォームをつないでいく。

設立5年の鳥見ファルコンズにとって、ユニフォームができたことはチームの歴史の通過点。このチームウェアを未来の世代へつないでいくことが、今いる彼らの使命かもしれません。「ユニフォームを作ってくれて、ありがとうございました!」小さな体育館に子供たちの大きな声が響き渡りました。